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おしんでも失敗する夫育て

最近の橋田壽賀子先生がどんなに迷走しようが、日本ドラマ史上最高傑作は「おしん」であると思います。


1983~84年に放映された、古いNHK朝の連続テレビ小説なので、80后の若い人たちのために簡単に説明しちゃうとこんな感じ。

山形県の貧乏小作の家に生まれ、幼いころから他家に奉公に出されるなど苦労を重ねたおしんが、やがて自分で商売をして事業を成功させていく物語。日本の明治・大正・昭和、戦争・戦後・高度成長期にいたる歴史の流れを背景に織り込みつつ、日本人が経済的繁栄の陰で失った本当の豊かさを問う―というのが裏テーマに設定されています。

主人公のおしんというのは、これが女の鏡みたいな人で、二度目の奉公先の米問屋の大奥様に気に入られ、手習い、そろばん、茶道、華道を一通りしこまれた上、奉公しながら習い覚えた縫物や料理もプロ級。東京に出てきてからは、苦労して髪結いの技術を習得し、人気髪結い師となり手に職もあるという、まさに死角なしという感じ。


今だったら、嫁にしたい人ナンバーワンみたいな。


ところがこの人が、結婚後みごと夫育てに失敗します。
きっかけは、戦争特需に沸いた第一次世界大戦終結による反動不況。
夫の経営していた商店がつぶれかけるのですが、ここでおしんは、「一家が食べていく分くらい、私がなんとかします」と、結婚後やめていた髪結いを再開し、せっせと稼いじゃいます。

それも、旦那様にご不自由をかけず、というスタンスで、家事は一切手を抜かない。

しかし、そうすると旦那はどうなるか。
不思議なことに、おしんががんばればがんばるほど、夫はおしんが稼いだお金で、カフェなどで飲み歩くようになってしまうんですねえ。

まさに、大正のだめんずうぉーかー。

もちろんこれはドラマなので、かしこいおしんは早々に自分の過ちに気がつき、軌道修正をはかるんですが、現実の世界じゃあこうはいきません。



一度築かれた夫婦の位置関係というのは、結構固定しやすいもの。
そして、夫婦においては、もともとの性格より、二人のポジショニングというのが関係性を定義付ける決定的要素だったりするから面白い。特に、群れの中でもポジショニングに支配されやすい男性は、この傾向が強いような気がします。


すなわち。

奥さんがか弱くてわがまま→旦那が献身的
奥さんが辛抱強く尽くし型→旦那が傍若無人
奥さんが上海女人(気が強く、着道楽)→旦那が上海小男人(おもにけなす意味でつかわれる。上海の男性は妻のために市場に買い物に行き、値段交渉まですると言われている)


作家の檀一雄の人生を見るとよくわかります。


最初の奥さんは、体が弱いお嬢さん→献身的に妻に尽くす夫
二番目の奥さんは、我慢強くたくましい→家庭を顧みず放蕩


同じ人でも、奥さんが違うとこうなってしまう。



何が言いたいかというと。
日本人の夫たちの家庭軽視は、妻たちの家族への献身的態度とセットだということ。

ひょっとしたら、私たち駐妻の姿勢がそもそも駐在員夫の態度を助長させるのでは?

と、昨日オルバ様のコメントを読みながら思った次第。



中国にいるとたまに、「日本人女性と結婚したいから紹介してほしい」などと言われます。
どこまで本気で言っているのか謎ですが、産経ニュースでも、今年5月、華僑向けの通信社が行ったネット調査として、「中国人が結婚したい外国人は『日本人女性』 人気断トツ」という記事が掲載されています。なんと中国人男性4人に1人がそう答えたらしく、記事中では「優しい」といったイメージのほかに、日本製AVの影響なども指摘されております。(ちなみに日本人男性と結婚したい中国人女性はわずか3%)

まあ、旦那が女性のいる店で遊んでいても、嫉妬するでなし、責めるでなし。
気の強い中国人奥さんからは、「あり得ない!!」と驚かれる日本人妻的包容力は、まさに世の男性あこがれの都合のよい女。

草食系男子、肉食系女子なんて言われる昨今ですが、結婚前、肉食系女子として鳴らした私も、今じゃそれなりに尽くす家庭の妻を目指しちゃったりする。妻のプロトタイプはこの何十年とあまり変わってない気もします。




さて、どうでもいい情報ですが、おしんは丑年生まれなんだそう。
丑年女性は、我慢強く働きもの。
まさに、うちの母。(そしてうちの娘)

おしんが尽くし過ぎて苦労するシーンなど、うちの母の失敗を見るようです。
私はその母を見ながら育ったので、妻は悪妻であるべきだ、との考えを持って結婚したのですが。

はてさて。






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コメント


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日本人気質

私は、自分のブログでは、なるべく旦那に対する不満を爆発させないように気をつけているのですが、一緒に暮らしていれば色々あるわけで、今回のろば子さんの日記に、溜飲を下げたところです。

うちの旦那も、典型的な駐在員の働きっぷりで、金曜日から日曜の昼過ぎまで一睡もせず、会社に缶詰状態でした。東駅広場でくつろいでいる私達の前にヨレヨレの姿で現れた時は、私の頭の中に『人質解放』の文字が浮かびました。

「週末そんなに仕事していると、奥さんの機嫌が悪くなるぞ。」と知人に言われたそうですが、私は、ただただ旦那の体が心配です。ご主人の過労死裁判で奮闘する女性をテレビで見ていると、他人事とは思えません。

これはもう、とりあえず今の会社を辞めてもらって、ジジババの協力を得ながら、日本で共働きするしかないのかな?とも思います。

ただ、ろば子さんの状況と違うのが、暖かい広州でタイガーだけ見ればよい、というところでしょうか。

ひたすら寒い北京の冬を初めて経験されるろば子さんの気持ちを考えると、いてもたってもいられません。

うちの旦那も、親世代に比べれば、家事・育児の重要性を理解しているようですが、私が数年前に密室育児で煮詰まっている時に、「やっぱりわかってないなぁ。」と思わせる言動が多々ありました。

ちょうどその頃、『熟年離婚』という連ドラが話題になっており、長年の鬱憤が積もり積もって、夫の退職後に爆発するなんてことだけは避けたいな、と団塊ジュニア世代の私は感じました。

だから、我慢しないでブログでSOSを発信するのは、効果的かもしれません。

ただ、うちの旦那は、私のブログに全く興味がないため、残念ながら、ここで不満を訴えても伝わりません。

タイガーママ | URL | 2009-12-14 (Mon) 05:09 [編集 ]


Re: 日本人気質

タイガーママさま

コメントありがとうございます!!

ラブラブカップルのように感じられるタイガーママさんたちご夫婦でも、思うところはやっぱりあるんですね。

この問題は、むしろ夫の性格の問題というより、日本の会社&社会システムの問題のような気がしてきました。正社員は高い給料をもらっているんだから当たり前なんだと言われてしまいがちですが、どうして体と家庭を壊すまで働かなきゃならないんでしょーね。

もっとワークシェアリングできないものか。
給料下がっても。と思ってしまう。

タイガーママさんおっしゃる通り、ご主人が今の会社を辞めて夫婦共稼ぎで生活水準を維持するというのも選択肢として考慮する価値があると思います。

うちの夫は昨日は仕事を早く切り上げて帰ってきてくれましたが、今週末も土日両日出勤!!
死なないとは思いますが…。


だんなさん、興味ないといいつつ、ブログをちらちら見てるかもしれませんよ♪
うちは、ブログから子供たちの様子を知ることもあるみたいです。

ろば子 | URL | 2009-12-14 (Mon) 13:31 [編集 ]


決してラブラブではない(爆)

私達夫婦がラブラブなんて、ありえないですっ!!

変なところでツムジを曲げる気難しい旦那に、私が100歩譲って合わせてあげてきたようなもんですから~(笑)

ま、浮気癖とかDVとかはないので、その点は評価してますが(笑)、ほんと結婚生活は異文化交流です。

旦那が愛読している週刊『モーニング』という漫画雑誌に、勝間和代さんが連載しているのですが、日本企業特有の「残業してなんぼ」という風潮を改め、ワークシェアリングを広めよう!!という持論を展開してます。

私は世に言うカツマーではないのですが、彼女の言っていることは確かに筋が通っていて、旦那も納得しています。実践に移せるかどうかは別ですが。

彼女が初婚で3人も子供を産み、外でも馬車馬のように働いていたにもかかわらず、旦那が家事どころか仕事すらしなくなっていった話を文芸春秋で読んだ時は、「そりゃひどい。」と思いました。

大学時代、ゼミの先生から「みなさん、結婚しようが、出産しようが、とにかく仕事は続けてください。それこそが、この大学の、皆さんに対する願いです。」と声高に力説されましたが、私はあっさり出産で離職してしまいました。だから、共働きを続けている先輩や同級生、後輩の各分野での活躍を見ると、何となく引け目を感じます。

今年は五年ぶりに同窓会(岡山支部)の総会に顔を出してたのですが、隣の席に座られた先輩にまず聞かれたのは「お仕事は何をしてらっしゃるの?」でした。

でも、共働きしている方が意気揚々か?というと、実際はそうでもなく、「自分の仕事で手一杯で、子育てを両親に任せきりなんです。母親なのに子供のことが後回しになっていることが申し訳なくて...」と、本音を漏らしているのを聞き、返す言葉がありませんでした。

北欧のように、父親も長期の育児休暇が取れて、夫婦共に定時で帰宅できて、託児サービスが行き届いた社会の実現って、そんなに難しいんでしょうかね~?

タイガーママ | URL | 2009-12-14 (Mon) 19:17 [編集 ]


妻が頑張りすぎると、夫は何もしなくなる・・・この法則の例外って聞いたことがないですよね。夫には安心して、外の世界で頑張って欲しいと思う半面、家に目を向けてもらいたい。時にはできない振りするのも大切かなと思います。

夫の目に映る日本人は「他人の手を煩わせる事を非常に気にする国民」だそうで、たしかに、たとえ家族の間でさえも、「ここまでやってもらったら悪いかな」とか、そういう遠慮がなきにしもあらず。
子供の予防接種ですら、誰か同伴で来ることの多い中国人からしたら、「ちょっとでも大変なら、他人を頼ろう」というのが何故悪い?って感じなのかも知れませんね。

他人様に迷惑を掛けるのは勿論良くないことだし、そうならないように自分がしっかりするのが悪いとは言いませんが、それが行きすぎると、自分もしんどい。それに、自分を律して努力してるのに、何故あいつは・・・と他人に不寛容になってしまう。

日本に居てちょっと窮屈に思うのはこのへんが原因です、私の場合。

話はやや飛びますが、会社の人間関係だって、そうです。残業や休日出勤も、外的要因からやむを得ずしているパターンがほとんどだけど、みんなそうしているので、何よりも他人の事、会社の事を考えてしまう日本人はつい流されてしまう。

就業時間間際に用事を頼まれたら、イヤな顔の一つでも見せる勇気が欲しいです。みんながそうだったら、残業もなくなって、ハッピーなんだけど、無理かな。

dayko | URL | 2009-12-16 (Wed) 10:30 [編集 ]


Re: タイトルなし

daykoさま

コメントありがと~!

>自分を律して努力してるのに、何故あいつは・・・と他人に不寛容になってしまう
←おっしゃる通りだと思います。団体行動を好む日本人らしい習性……。
自分に厳しければ厳しいほど、他人にやさしく寛容でありたいものだけど、そうはいかないのかしら。

Deiko家のだんなさんは、“中国大人”ですもんね。
ぜひ、その寛容さを学びたいといつも思ってますよ♪

ろば子 | URL | 2009-12-16 (Wed) 18:32 [編集 ]


 

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