北京の器【ブログ】

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国慶節と日本鬼子

建国60周年の国慶節を目の前にして、中国のテレビドラマは「建国モノ」一色に染まっております。

どこのチャンネルを回しても、抗日戦争を戦う八路軍の姿や国民党と戦う共産党員の姿が大写しになっています。

テレビだけではなく、町にはいたるところに祝60年、国慶、我愛祖国などという言葉が氾濫。

そしてそれは、もちろん幼稚園にも至るのでした。


こざるの幼稚園でも一足早く国慶節のお祝いをするという通知がありました。
なぜかそこには、「中国の民族衣装を着てくるように。一緒に偉大な祖国の誕生を祝いましょう」
というような文言が。


こういうとき、私は結構悩むタイプです。
民族衣装…外国人の、しかも日本人のこざるが着るのはどうなんだろう…。
別に愛国心が強いわけでもないのですが、なんかちょっと違和感があるのです。

こざるによく聞くと、日本の民族服でもいいというのですが、それもどうかと。
中国の国慶節に和服??……微妙。

っていうか、持ってないし。


というわけで、悩んだ挙句、スーツっぽいのにしました。
これならまあ、式典でも礼を失わないかなあと。



実は、北京に来て、反日感情なるものに、ちょっと敏感になっています。
南にいた時、「北の方は結構強いらしいよ」と聞いていたので。

先日もこざるが幼稚園から帰ってきて、
「今日ねー、クラスの女の子に日本鬼子って言われたよー」

とさらりと報告してきました。

ついに来たか…!

と身構えましたが、話を聞くと、その女の子は別のクラスの子にこざるのことを紹介するのに
「他是日本鬼子」

と言ったのだそうです。
聞けば、別にその子との関係は良好で、いじめられているということもないらしい。

とすれば、
きっと彼女は、「日本人=日本鬼子」と思っているのに違いない!




さもありなん。
だって、あんなに毎日「日本人=日本鬼子」であるドラマが放映されてたら、小さい子供はそう思っちゃうよ。文化の力はかくも大きいのです。




情けないことに、私はまだ、なぜ日本鬼子と呼ばれるかということを、こざるに説明するだけのちゃんとした歴史認識を確立していない。
こざるも、かつて日本が中国に戦争をしかけたことは知っているのだけれども、じゃあ「なんで戦争したの?」と聞かれると、ちょっと、いやかなり、答えにつまるのです。


こざる自身はというと、数ある●●鬼(たとえば小気鬼でけちんぼの意味)の一つだとでも思っているようで、あまり気にしている様子はありません。
ただ、このまま中国人社会の中でもう少し勉強していくことを選択するならば、彼が自らを貶めたり、逆に相手を傷つけたりすることなしに、説明&反論できるだけの知識を親は与えてあげなくてはならないなと思ったりもします。



ところで。
幼稚園のお祝いに参加してみると、民族服が必要だった理由は、先生が出し物を「民族服ファッションショー」にしたからでした。

ずばり、歌や踊りと違って練習しなくて済むから

って、先生。単なる手抜きじゃん!!


そして、こざる。
先生からのお便りにこんな一文がありました。
「彼はとても努力して中国文化を学んでいます。自分で『我是中国人』というくらいです」。


せんせーい、努力の方向間違ってますから!!!!
ま、まさか、思想教育?


こざるには、自分が「なに人か」というところから始めねばなるまい。
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