北京の器【ブログ】

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ブランド狂騒時代

この間、CCTV(中国の国営放送、中国中央電視台)2チャンネルの財経頻道を見ていたら、「消費主張」という番組がやっていました。

大量消費社会に突入した中国において、人々に賢い消費者たれと啓蒙する番組なのですが、今回のお題は、「いかに安くブランド物を買うか?」


日本で言えば日テレの「おネエMANS」などでやりそうな企画ですが、番組の女性司会者と解説者はいたって真面目です。

番組の構成は、女性司会者からの指令で、リポーターの女の子が定価9980元(134730円)のグッチのショルダーバッグを半額以下の4000元(54000円)で手に入れようとする過程を追いながら、いかにブランド物を安く手に入れるかを紹介するというもの。

※1元=13.5元のレートで計算しています。

ちなみにこの商品、この秋冬の新作で、日本国内参考価格は113400円。



最初にリポーターが訪れたのは北京工業大の近くにある燕沙outlets(东四环北工大桥边)。


このアウトレット私も行ったことがあるのですが、まず言っておきますと、全然オススメできない

普通、日本でアウトレットと言えば
サイズやデザインの選択肢は少ないけど、高いものが安く買える、っていうのが売りだと思うんですが、

このアウトレットは
サイズやデザインの選択肢も少ないし、高いものを高いままで売ってる、っていう感じ。

しかも偽物が混じっているという噂もあり、平日でもあんなに駐車場が一杯なのは、アウトレットというおしゃれ~な名前に訳も分からず中国人が食いついてきているに違いない!!と思ってしまいます。


ともかく、ブランド物大好き!という感じのレポーター、そこへ行って「わあ~4800元の靴が2000元になってる!!」などと言って喜びます。っていうかさ、元が高すぎ!


がしかし、案の定件のグッチのカバンは、その店では最高1割引きにしかならないことが判明します。
あのアウトレットでそんなに安くなるわけがないのよねー。


と思っていると、次に彼女が向かったのはネット上で並行輸入商品を扱っている小さな会社。

そちらのお店、海外によく行く仕事の人(客室乗務員など)に頼んで、ヨーロッパで買ってきてもらった商品を売っているらしいのですが、安く買うコツは、海外でバーゲンをやっている時に購入した商品を買うことらしく、それにはシーズンを選ばなければならないらしい。
が、あいにくオンシーズンではなかったらしく、どんなにがんばっても3割引き、7100元(95850円)までしか下がりません。



そこで、最後にリポーターは中古を扱う店に行くことになります。
確かに、最近北京でも小さなブランド物の中古品取扱店をよく見かけます。
中古は中国語では二手(アールショウ)。
いわば、中国のコメ兵。
外観からいって、場所は建外SOHOのようです。

驚いたのは、買い手からの引き取りの際、基本的にギャランティーカードの提示は求めないということ。というのもそれ自体が偽物の可能性があるから、との理由なのですが、基本的に店員の目視によって本物かどうかをチェック。そしてそのチェックは購入者自身にも求められます。

リポーターの彼女、さっそくお目当てのカバンを見つけ、値段交渉をしたところ、ようやく4000元でゲット。スタジオの女性司会者も大満足……。

解説者が、消費者に向かって、高額商品を購入するときは、いろいろと他も調べてから買うようにとか、そもそもいらないものはどんなに高価な物でも買ってはいけませんとか、いくつかのポイントを述べるんだけど、

なんかしっくりこないわー。



そもそも、中国には偽物が氾濫していて、人気のネット市場では、エルメスのバーキンもどきがそれこそ何万件と出店されているのです。値段も下は100元(1350円)くらいからあって、本物を謳った商品も一緒くたに並べられているので上はそれこそ何万元の世界。

こんな国で、本物かどうか極めて判断難しい中古商品をCCTVが視聴者に薦めてどうする??


って思うんですが。



しかし、新華社通信の報道によると、世界のぜいたく品市場において、中国が占める割合は2007年に18%(80億米ドル超=8500億円※当時)となり、世界の第二位となったそう。ちなみに一位はいまだ日本だそうですが、それも2015年には逆転すると予測されています。

確かに、香港では幾度も、本土からの旅行者が札束を持って、ブランド化粧品を箱買いする光景を見ましたもん。改革開放後に生まれた一人っ子の若者たちは、確実にモノマニア化しているし、偽物が溢れているからこそ、豊かになって本物志向が高まってきているのかもしれない。


ブランド中古品市場はこれから成熟と発展の一途をたどるのかもしれませんね。
そう考えると、やはりこの番組、タイムリーなのか??



ところで、私、自分で稼いでいる時はまったくブランド物に興味がなかったのですが、駐妻になってからブランド物に目が行くようになりました。

思うに、自分に肩書きがなくなり自分がのっぺらぼうになった感じがして、高価なマークを身につけて、せめてもの存在誇示を図ろうと思っているのかもしれません。

そう思うと、メンツを重んじるこの国の人たちが、一たびお金を持てば、分かりやすい富の記号であるブランド品買いに走るのもまた、我が同類を見ているようで分かりやすいような気がします。



ちなみに、番組内で中古4000元(54000円)で購入していたこの商品、価格.comで調べたら、日本では新品最安値59800円でした。



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