北京の器【ブログ】

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ニンニクはかく食うべし

北京に来て、ニンニクの消費量が確実に増えています。

広州人は、食べ物の食べ合わせや効能にうるさく、基本的に出産後の女性にはあまりニンニクは食べさせない。溶血作用があって、貧血になるから。


私はもともと、臭いもの系の食べ物に目がないので、もちろんニンニクも大好きなのですが、広州時代と違って食べ物にうるさくいってくれる人が周りにいなくなったため、ここに来て一気にニンニク料理を解禁にしております。




さて、近所に、一画だけ開発に取り残された(のか、抵抗してるのかの)地域があって、私はよくそこにベビーカーを引いて出没します。

おそらく立ち退きで市場を失った人たちが、路上に朝市のごとく野菜や果物を並べ、その付近には、路上で刀削麺を売る店なんかがあったりして、巨大ビル群の足元でひっそりと、昔の生活を維持している感じ。


私は、そこで野菜をちょっと買い、昼ごはんを作るのがめんどくさいという理由で、だいたい付近の小さい飯屋に入ります。

飯屋と言っても、壁も、天井も、床もみんな同じ灰色のコンクリートの箱みたいな一室。
暗く、薄汚れた六畳くらいの店に、足の長さがそろわないようなガタつくテーブルが置かれていて、これまた、ガタつく丸椅子が適当に並べられた、一つの装飾もない、監獄のような飯屋です。


そこに、昼時になると、近くのビル開発現場で働いていた民工のお兄さん、おじさんたちが雪崩を打ったようにやってきます。なんといっても、そのあたりでは、この一画以外他に民工の人たちが入れるような店がないのだから、まさに社員食堂のような混み具合


私はずうずうしくも、ただでさえ狭いところに、ベビーカーを無理やり割り込ませて席を確保しますが、すごく迷惑なはずなのに、誰もなんにも言ってこない。話しかけても来ない。

ちなみに、私は毎回5元の刀削麺を頼むのですが、大きな声を出さないと、店のおばさんにも無視されます。


昼も12時近くになると、店の中はむさくるしい男たちでいっぱいになり、それぞれがお国訛りの強い普通話で唾を飛ばしながら話しているのだからさもありなん。
なぜか、たいていの人が、瓶ビール(ぬるそう)をラッパ飲み。日本では絶滅した光景でしょう。



その店で、私はニンニクの究極の食べ方を学びました。


どのテーブルにも辣椒などにまじって、なぜだか皮つきのニンニクが置いてあります。
よくよく、ほかの人たちを観察していると、皮をむいた生のニンニクをかじりながら、麺をすすり、麺をすすりながら、またニンニクを一口かじっている。

私も真似してやってみると、これが、かなりウマい!!

ニンニクのきつい香りが残っているところに、刀削麺をかき込む。
そうすると、まるで麺にニンニクの味がついてるかのごとき錯覚を起こします。
ツンとした刺激も、汁で緩和されてちょうどよい。


ダメだ、止まらない。
ニンニクも2カケ目に突入すると、なんか鼻血がでそうな気分に。

もちろん、刀削麺は汁まで飲みます。


そして、食べ終わったが早いか、金を渡してさっさと出て行く。
その間ものの10分ほど。


が、ニンニクのにおいはもちろん、翌日まで残ります。
渋いお茶を飲もうが、コーヒーを飲もうが、全く消えませんのであらかじめご了承ください。


しかし、生ニンニクの味を覚えてしまうと、もうホイル焼きだの、すりおろしだのにまったく感銘を受けなくなりますな。そして、自分の口臭にも麻痺してしまうから怖い。


こうしてまた、一つ年をとった北京の秋です。




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